ゆーら＊博物館

アイゼル「大体、そのお嬢って呼び方が気に入らないわ」

ダグラス「お嬢なんだからお嬢でいいだろ」

ア「あなたそれでも聖騎士？　貴族の令嬢にしかるべき礼節もわきまえられない、頭の中まで筋肉の乱暴者でもその蒼い鎧が着られるなんて、王室騎士隊も堕ちたものね」

ダ「そこまで言うかよ、たかが呼び名で。…わぁったよ、こう言やいいんだろ。アイゼル」

ア「ダメね。あなたは貴族の令嬢に、そこらの田舎娘相手みたいな態度をとるわけ？　そんな調子じゃマナー違反で始末書を書かされるわよ」

ダ「じゃあなんて言やいいんだよ（怒）

ア「敬称をつけなさい、敬称を」

ダグラス、すっごく不満げに
「…アイゼル様」

ア「ま、いいでしょう」

ダ「（このガキ、いつか泣かす）じゃあ、俺のことを門番呼ばわりするのもやめろよ」

ア「…………」

ダ「何だよ、黙りこくって」

ア「あなたの本名、何だったかしら？」

ダ「ダグラス！　ダグラス・マクレインっ！！　ちゃんと覚えとけ！」